2006年11月28日

スペイン滞在記26『責任』

先週土曜日、AZ.Ramos Talaveraはアウェイでの試合に出向き、久しぶりの勝利を挙げた。
監督の首は皮一枚でぶら下がっている状態だそう(苦笑)。
何とかここから盛り返し、順位を上げていってもらいたい。

今日はその監督PABLOとトレーナーのマルコスとジュニアの練習について話したことを少し…。


「こっちの小学生は週に2回しか練習はしていないがこれでは少ないんじゃないか?」(森島)
「何で?」(監督)
「日本では多いところでは5〜6回は練習しているよ!」(森島)
「もちろん僕もそれでは多いと思うんだけどね。」(森島)
「いいかい、シュウ。子供には子供の人生があるんだ。」(監督)
「友達と一緒にいること、遊びをすること、それが子供の人生じゃないのか?」(監督)
「友達との遊びなんかを通じて人生を学んでいく。そこから学んだことがフットボールに生きてくる。毎日練習をしたら子供達はどうなる?」(トレーナー)
「遊ぶ時間がない。」(森島)
「そのとおり!子供達の体は強くなるが、精神的にどうなる?」(トレーナー)
「疲れる!」(森島)
「そのとおり!!」(トレーナー)
「子供は大人とは違うんだ、15歳くらいになりプロを目指す選手はそれでもいい。でも小学生はまだ子供だ。子供には子供の生活をさせてあげることが大人の『責任』じゃないのか?」(監督)
「ブラジルでも一緒だよ。ブラジルでは一番が学校、2番目にフットボールだ。」(トレーナー)
「どれだけいい選手でも、学校の成績が悪かったらクラブは選手を練習に参加させないよ。全員がプロ選手になれない。怪我をしてプレーできなくなる場合だってある。だから、クラブはしっかりと勉強をさせる。それがクラブの『責任』なんだよ。」(トレーナー)

なるほど・・・。
こちらの人は、日本人の数倍も結果にこだわる。スポーツで死者が出る事だってある程の熱狂的な国だ。
そのことは多く報道されるが、ここで彼らが言っているようなことが報道されることはごく稀だろう。
彼ら二人は、地球を代表する2大サッカー先進国のプロフェッショナル。
常に、結果を求められ、厳しい競争の中で生きている。
しかし、彼らからは結果を求めるだけの生活やものの考え方は感じられない。
フットボールは所詮人生の一部でしかない。
そんなことを教えてくれているかのような会話だった。

最後に彼らはこういった。
「シュウ、お前が日本でこのことをしっかりと伝えなきゃダメだよ!それがお前の『責任』だぞ!!」

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posted by しゅう at 16:18| 岐阜 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | スペイン滞在記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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